「敷金・礼金ゼロ」
この言葉を見て「ラッキー!」「今すぐこの物件に決めよう」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
確かに、初期費用を抑えられるという点で、ゼロ物件はとても魅力的に映ります。特に引っ越しが重なる春先や新生活のスタート時には、「1円でも節約したい!」というニーズに応えてくれる強い味方です。
しかし、その“ゼロ”には、実は見落としがちなリスクや注意点が潜んでいることも…。
「初期費用が安かったのに、退去時に思わぬ請求が…」なんてトラブルにならないためにも、事前に正しい知識を持っておくことが大切です。
この記事では、敷金・礼金の基本的な意味から、ゼロ物件のメリット・デメリット、選ぶ際のチェックポイント、そして「初期費用を抑えたい方」にぴったりの後楽不動産の『MOMOゼロプラン』についても詳しくご紹介していきます。
「お得に見えるけど、本当に大丈夫?」と不安を感じている方や、初めての一人暮らしで賃貸契約に不安がある方にもおすすめの内容です。
敷金・礼金とは?まずは基本をおさらい

どちらも契約時にかかる費用ですが、それぞれの意味と役割は大きく異なります。
◆敷金とは?
敷金は、借主(入居者)が物件を借りる際に大家さんに預けるお金のことです。このお金は、退去時に部屋のクリーニングや修繕が必要になった場合、その費用として差し引かれます。
ただし、特に問題がなければ差額分が返金されるのが一般的です。
たとえば、
壁に大きな穴を開けてしまった
床に深い傷をつけてしまった
といった場合に敷金から補修費が差し引かれます。
◆礼金とは?
礼金とは、物件の契約時に大家さんへ支払う“感謝の気持ち”としての一時金です。これは敷金とは違い、どんなにきれいに使っていても退去時に返金されることはありません。
もともとは、「空室に入居させてもらえることへのお礼」として戦後の住宅不足時代に始まった慣習ですが、近年では廃止している物件も増えてきています。特に空室対策が求められる地方や郊外エリアでは、礼金ゼロ物件が主流になりつつあります。
一方で、東京都心や駅近の人気物件などでは、いまだに家賃1~2ヶ月分の礼金が設定されていることもあるため、注意が必要です。物件選びの際は、契約金額の内訳をしっかり確認することが大切です。
◆一般的な相場は?
敷金・礼金の金額はエリアや物件の条件によって異なりますが、一般的な目安としては家賃の1ヶ月分ずつがスタンダードとされています。
例えば、月々の家賃が6万円の賃貸物件の場合、
敷金:6万円(退去時の修繕費や未払い家賃に充てられる保証金)
礼金:6万円(大家さんへのお礼として支払う一時金)
合計で12万円が、契約時に必要な初期費用の一部として発生します。
これに加えて、前家賃・仲介手数料・火災保険料・鍵交換費用などもかかることが多く、トータルでは20万円以上の支出になるケースも少なくありません。だからこそ、敷金・礼金ゼロの物件が魅力的に映るのです。
敷金:6万円(退去時の修繕費や未払い家賃に充てられる保証金)
礼金:6万円(大家さんへのお礼として支払う一時金)
敷金礼金ゼロ物件が選ばれる理由

なぜ多くの人がこの“ゼロ物件”を選ぶのか?その理由には、こんな背景があります。
◆とにかく初期費用を抑えたい!
敷金や礼金がかからない分、初期費用を大きくカットできる敷金礼金ゼロ物件は、家計にとってかなりの助けになります。特に引っ越し代や新生活の準備にお金を使いたい人にとっては、魅力的な選択肢です。
◆転勤や同棲など“急な引っ越し”にも対応しやすい
◆学生や新社会人など、初めての一人暮らし層に人気
実はここが落とし穴!見落としがちなリスク

◆退去時の原状回復費用が高額になることも
敷金が設定されていない物件では、退去時の修繕費やクリーニング費をすべて入居者が負担するのが基本です。とくに「原状回復は実費精算」と契約書に記載されている場合は注意が必要です。
たとえば、壁紙の汚れや床の傷など、通常使用の範囲外と判断される損耗があると、数万円から十数万円の修繕費を請求される可能性があります。
また、最近では敷金ゼロの代わりにクリーニング費用を契約時に前払いする形式が増えています。この費用が家賃1ヶ月分相当(3~6万円程度)に設定されていることもあり、「結局、敷金とあまり変わらなかった」というケースも見受けられます。
◆保証料が上乗せされていることも
敷金・礼金ゼロ物件では、保証会社への加入が必須となっていることがほとんどです。保証会社は家賃の未払いに備えて大家に代わって支払いを行う仕組みですが、その分、入居者側の初期費用やランニングコストが増えることになります。
初回保証料:家賃の50~100%(例:家賃6万円なら3万~6万円)
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年間更新料:1万円前後
敷金礼金がゼロだからといって、結果的に保証料が高く設定されているケースもあるため、総額で見ると「お得ではなかった」という場合もあります。
さらに、火災保険も指定の保険会社に限られており、相場より高額な保険プラン(年間1.5万~2万円)に加入しなければならないこともあるため要注意です。
◆「ゼロ設定」の裏に違約金があるケース
最近では、敷金・礼金を交渉でゼロにしてもらえることがありますが、その際は必ず契約条件をよく確認してください。知らないうちに、「短期解約違約金」や「退去時費用の上乗せ」などの違約金事項が契約内容に追加されていることもあります。
特に、1年未満の退去で家賃1ヶ月分の違約金が発生するなどの条件が「特約事項」に記載されていることがあるため、小さな文字まで見逃さず確認することが重要です。
◆回転率が高く、住環境の質に影響する可能性
敷金・礼金ゼロ物件は「初期費用が抑えられる」という魅力から、短期入居や引っ越しを繰り返す人が集まりやすく、結果として入退去のサイクルが非常に早くなりがちです。
これ自体は必ずしも悪いことではありませんが、住人の定着率が低くなることで、以下のようなトラブルが発生しやすくなります:
夜間の騒音やマナー違反による近隣トラブル
ゴミ出しルールが守られず、共有スペースが不衛生になる
物件全体の管理が行き届かず、エントランスや廊下の清掃が不十分
こうした問題は、暮らしの質に直結します。内見時には、共用部の清掃状況や掲示板の注意書き、周囲の住民の様子もチェックしておくと、ある程度の環境を見極めるヒントになります。
敷金礼金ゼロ物件を選ぶときのチェックリスト

ここでは、後悔しないためのチェックリストをご紹介します!
◆契約書の「原状回復」に関する項目を要チェック
敷金がゼロということは、退去時に発生する修繕費や清掃費を全額自己負担する可能性がある、ということを意味します。そのため、契約書や重要事項説明書の中にある原状回復に関する条項は、特に注意深く確認する必要があります。
チェックすべきポイントとしては、以下のような項目です。
「通常使用による汚れ・劣化」も原状回復費の対象になるか
ハウスクリーニングが必須かどうか、費用はいくらか
クロスやフローリングの傷・汚れに対する負担割合
記載が「実費負担」「借主全額負担」となっていないか
例えば、「退去時に一律3万円のクリーニング費が発生」「壁のクロスに1cm以上の汚れがあれば全面張り替えで費用請求」といった内容が書かれている場合もあります。
小さな文字で記載されがちな部分こそ、しっかり読み込み、不明点は遠慮なく不動産会社に確認を。曖昧なまま契約してしまうと、退去時に高額請求されるリスクがあります。
◆「その他費用」の内訳を明確にしてもらう
敷金・礼金がゼロと聞くと「お得!」と感じがちですが、実際にはその分を補うように、他の名目で費用が加算されるケースが少なくありません。
よくある項目には以下のようなものがあります。
事務手数料:1万〜2万円程度
ルームクリーニング代:2万〜4万円
鍵交換費:1.5万〜2.5万円
サポート費や安心サポート加入料:数千円〜1万円
これらがすべて“初期費用として必須”になっていることもあり、合計すると敷金・礼金込みの物件より高くつく場合もあります。
必ず見積書を出してもらい、「何に」「いくらかかるのか」を細かく確認することが大切です。「敷金礼金ゼロで◯万円お得!」というキャッチコピーだけで判断せず、契約前にトータルの支払額を把握しておきましょう。納得のいかない費用があれば、交渉や説明を求めることも忘れずに。
◆保証会社・火災保険の内容にも目を通す
敷金・礼金ゼロ物件では、ほとんどの場合「保証会社への加入」が必須条件になっています。これは万が一の家賃滞納時に、大家さんへ支払いを代行する制度ですが、当然ながら入居者側にも費用負担が発生します。
具体的には、
初回保証料:家賃の50〜100%(例:家賃6万円なら3万〜6万円)
年間更新料:1万円前後が一般的
さらに火災保険についても、「保険会社を自由に選べない」「指定プランのみ加入可能」とされるケースがあり、その場合の保険料は年間15,000〜20,000円程度と、相場より高めに設定されていることもあります。
「保証料+保険料」を合わせると、契約時だけでなく毎年のランニングコストにも影響します。見積もり段階でこれらの費用を具体的に出してもらい、月々・年単位でどれくらいの負担になるのか、しっかりシミュレーションしておくことが大切です。
◆ネットの口コミや周辺環境も要チェック
物件の間取りや設備が良くても、「住み心地」は周辺環境や住民の雰囲気に大きく左右されます。騒音トラブルやマナーの悪さ、治安の問題などは、物件情報からは見えにくいため、自分でしっかりチェックすることが重要です。
おすすめの方法としては、
Googleマップのストリートビューで周辺の雰囲気を確認
SNS(XやInstagram)で物件名・エリア名を検索してリアルな声を探す
賃貸系口コミサイトで「住民の質」「管理体制」「騒音」などをチェック
また、内見の際には物件そのものだけでなく、以下も確認しましょう。
ゴミ捨て場が清潔に保たれているか
共用部(エントランス、廊下など)の清掃状況
近隣に騒がしい施設や空き家がないか
昼と夜で治安や雰囲気に変化がないか(可能であれば別の時間帯にも訪問を)
実際に住み始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、事前のリサーチと現地確認は徹底しておきましょう。
こんな人には向いているかも?敷金礼金ゼロ物件の活用法

◆1〜2年程度の短期で住む予定がある方に
◆新生活スタートで、とにかく初期費用を抑えたい人に
◆「急ぎで引っ越さなきゃいけない!」という人にも
転職や家族の事情などで、急に引っ越さないといけない場面ってありますよね。敷金礼金ゼロ物件は、審査・契約手続きがスピーディーな物件も多く、即入居できるケースもあります。とにかく時間との勝負!というときは、候補のひとつに入れておくと便利です。
初期費用をグッと抑えたいなら!岡山市での部屋探しはMOMOゼロプランで決まり!

「MOMOゼロプラン」は、岡山市を中心に展開されている初期費用を極限まで抑えたい方に最適な賃貸プランです。
最大の特徴は、通常かかるはずの敷金・礼金だけでなく、初回の保証会社利用料や火災保険料までまるっとカットされている点です。つまり、契約時に必要なのはたったの以下2点だけ。
前家賃(1ヶ月分)
月額のプラン利用料(2,000〜3,000円・税別)
たとえば、家賃6万円のお部屋を借りる場合、通常なら敷金・礼金・保証料・火災保険などで20万円以上かかることもありますが、「MOMOゼロプラン」なら総額7万円前後で引越し可能なケースも。浮いた予算は、新生活の家具・家電の購入や引越し代、生活費のスタートアップに回せます。
また、初めての一人暮らし、転職や進学などで急な引っ越しが必要な方にも嬉しいスピード対応。手続きもシンプルでわかりやすく、安心して新生活を始められるのも大きな魅力です。
注意点として、プラン対象物件は限られており、条件に合う人気物件はすぐに申込が入ることも多いため、気になる物件があれば早めの行動がおすすめです。
「できるだけ出費を抑えたいけど、妥協せずに良い物件を見つけたい」そんな方は、ぜひ一度「MOMOゼロプラン」の対象物件をチェックしてみてください。あなたにぴったりの住まいが、きっと見つかるはずです。
「敷金・礼金ゼロ」という言葉は、とても魅力的に感じるものです。初期費用を大幅に抑えられれば、引っ越し費用や家具・家電の購入に予算を回せて、新生活のスタートがぐっと楽になります。特に、短期の居住を予定している方や、急な転勤・同棲などでスピーディーに引っ越したいという方には、大きなメリットがあります。
ただし、その“ゼロ”の裏には見落とされがちなリスクも潜んでいます。退去時に原状回復費用を全額負担することになったり、クリーニング代や鍵交換費など、別の名目で予想以上の出費がかかることも。また、保証会社や火災保険への強制加入、住環境の不安定さなど、トータルで見たときにコストが膨らんでしまうケースもあるのです。
安さだけに飛びつかず、「本当に自分に合った物件か?」を冷静に見極めることが、納得のいく住まい選びへの第一歩です。
もし、「初期費用は抑えたいけれど、安心して引っ越しもしたい」とお考えであれば、後楽不動産の「MOMOゼロプラン」もぜひ検討してみてください。敷金・礼金はもちろん、保証料や火災保険料も含めて初期費用をグッと抑えることができ、余裕のある新生活を実現できます。
条件に合う物件は人気が高いため、気になる方はお早めにチェックしてみてくださいね。