近年の夏と言えば、30度後半を超える猛暑日が毎日のように続きます。
そんな中、お部屋探しをするのはできるだけ避けたいと考える方も多いと思います。
しかし、実は夏ならではのメリットもあり、繁忙期よりもお得にお部屋探しができるかもしれません。
そこで今回は、不動産業界の繁忙期と閑散期についての情報を交えながら、夏のお部屋探しがなぜ狙い目と言われているのか、その理由を解説していきます!
目次:夏のお部屋探しが実は狙い目!?タイミングとメリットを徹底解説!
繁忙期・閑散期はいつ?
夏のお部屋探しのメリットを理解するためには、まず不動産賃貸業界の繁忙期と閑散期について知っておくことが重要です。これを理解することで、最適なタイミングでお部屋探しを進めることができます。
◆繁忙期
繁忙期とは、物件の需要がとても高く、多くの人がお部屋探しをする時期のことです。
主に以下の時期が該当します。
・1月中旬~3月
1月中旬から3月は、不動産賃貸業界最大の繁忙期と言われています。
この時期は、就職や就学、転職、転勤など新生活に向けて準備を進める方が多く、不動産賃貸取引や賃貸物件の需要が特に高まります。
・9月~10月
9月、10月は不動産賃貸業界が忙しいというイメージはあまり持たれていませんが、実は転勤シーズンに入るため、不動産賃貸業界では第二の繁忙期とも言われます。
この季節はファミリーで転勤先に引っ越す方も多く、ファミリー物件の需要が高まるとともに、不動産賃貸業界は忙しくなります。
一方、閑散期とは物件の需要が低く、お部屋探しをする人が少ない時期のことです。
以下の時期が該当します。
・7月~8月
7月から8月にかけての夏場は、不動産賃貸業界最大の閑散期と言われています。
近年は特に、夏は猛暑であることから、重労働な引っ越しを避ける方が多く、結果的に不動産屋を訪れる顧客も減少します。
夏が狙い目のワケとそのメリット
ここまでで、不動産業界には繁忙期や閑散期があるということを理解していただけたと思います。
ではなぜ、夏のお部屋探しが狙い目なのでしょうか?
ここからは、夏が不動産業界の閑散期であることを踏まえ、具体的なメリットについて解説していきます。
◆安価で引っ越しできる可能性
気温の高い夏場に引っ越しを考える人は少なく、引っ越し業者の需要が低いため、繁忙期に比べて引っ越し料金が安くなる場合があります。
荷物を減らしたり、見積もり機能を使うなどして、少しでも安く引っ越しできる方法を探してみるのも良いかもしれません!
◆競争が少ない
7月から8月は閑散期に入ることで、お部屋探しをする方も少なく、じっくりと自分に合ったお部屋を選ぶことができます。
繁忙期に比べると物件数は多少減ってしまう場合もありますが、丁寧に物件を選びたい方にはおすすめです。
◆キャンペーンの充実
夏はお部屋探しをする人が少ないため、賃貸物件が空室のままで困るオーナーや不動産会社が多く、早く入居者を見つけたいという気持ちが強くなります。
そのため、初期費用の減額や賃料割引、家具家電のプレゼントなど、キャンペーンが用意される場合があります。
そういったキャンペーンを利用することで、引っ越し費用を大幅に節約することができます。
特に長期間空室が続いている物件では、オーナーや管理会社が柔軟に対応してくれる場合が多いです。こういったキャンペーンにも注目して、お部屋探しをしてみるのも良いかもしれません!
◆来店予約が取りやすい
夏場は閑散期ということもあり、繁忙期に比べて、不動産屋の来店予約や内見予約を取りやすく、スムーズに契約まで行える可能性が高いです。
繁忙期ではなかなか取れない時間帯や曜日でも、夏ならば希望通りのスケジュールで来店できることが多いです。
また、不動産業界も繁忙期に比べて落ち着いているので、じっくりと相談に乗ってもらえます。
物件の詳細や周辺環境について詳しく教えてもらったり、複数の物件を時間をかけて内見したりすることができるので、納得のいく物件選びが可能になります。
◆じっくり選べる
繁忙期には多くの人が同時に物件を探すため、気に入った物件がすぐに埋まってしまうことがありますが、夏はそのような競争が比較的少ない傾向にあるため、落ち着いて物件の比較検討が可能です。
複数の物件を見学したり、それぞれの特徴や利便性を細かくチェックしたりすることで、自分のライフスタイルに合った物件を見つけやすくなります。
ただし、人気のある物件は繁忙期や閑散期にかかわらず、すぐに入居者が決まってしまう場合がほとんどです。
自分が気に入っているということは、他の人も気に入っている可能性が高い、ということを忘れないようにしておきましょう!
夏のお部屋探しにはメリットも多いですが、一方でいくつかのデメリットもあげられます。
デメリットまで知っておくことで、対策も立てやすく、夏のお部屋探しも順調に乗り越えることができます!
◆暑さが負担となる
近年の夏場は猛暑日が多く、特に内見や物件選びを行うにあたって、体力的にも厳しい場面があります。
夏場にお部屋探しを行う際には、十分に暑さ対策を行い、体調管理をしっかりしてより良い物件を探せるようにしましょう!
◆物件の選択肢が少ない
夏(閑散期)のお部屋探しは、繁忙期で埋まらなかったお部屋が多く、選択肢が少なくなってしまうのが現実です。
例えば、駅近や新築物件、設備が充実した物件など、需要の高い物件は春や秋の繁忙期にすぐに契約されてしまうことが多いため、夏にはそのような物件が少なくなる傾向があります。
夏はお部屋探しをする方が少ないからこそ、得られるメリットが大きいということをお分かりいただけたでしょうか?
夏は不動産業界の閑散期にあたり、競争が少なく、引っ越し料金も安くなる傾向があります。また、賃貸物件の条件交渉がしやすく、不動産屋の来店予約や内見予約もスムーズに取れるため、じっくりと物件選びができるのも大きな魅力です。
もちろん、猛暑の中での物件探しには暑さ対策が必要で、選択肢が限られる場合もあります。しかし、これらのメリットとデメリットをよく理解したうえで、適切なポイントを押さえて準備を進めることで、夏のお部屋探しでも理想の住まいを見つけやすくなります!
夏ならではのメリットを活かして、お得で満足のいくお部屋探しを進めてみてはいかがでしょうか。