賃貸物件を探しているとき、「身元保証人がいないけど契約できるのかな……?」と不安に感じたことはありませんか?
最近では、家族と疎遠だったり、頼める人がいなかったりと、保証人を立てるのが難しい方も増えています。しかし実は、保証人がいなくても部屋を借りる方法はしっかりと用意されているんです。
今回は、保証人がいない場合の対処法や、保証会社を使った契約の流れについて詳しくご紹介します。
身元保証人ってそもそも何をする人?

賃貸契約を結ぶ際によく求められる「保証人」や「連帯保証人」とは、万が一、入居者が家賃を滞納したり契約に違反した場合に、代わって責任を負う人のことを指します。
具体的には、以下のような場面で保証人の役割が発生します。
家賃の未払いが続いたときに、保証人が代わりに支払う
室内の損傷などで高額な修繕費用が発生したときに、その責任を補填する
契約違反で強制退去となった場合に、大家さんとの連絡窓口となる
保証人には「収入が安定していること」や「本人と連絡が取れること」が求められるため、一般的には両親や兄弟などの親族にお願いするケースが多いです。
しかし最近では、
家族と疎遠で連絡が取れない
高齢の親が保証人になれない
そもそも頼れる親族がいない
といった事情を抱える方も増えています。
こうした背景を受けて、現在では「保証人不要」「保証会社の利用を前提」とした賃貸契約が増えており、保証人がいなくても部屋を借りやすい環境が整いつつあります。保証人がいなくても賃貸契約はできる?

結論から言うと、保証会社を利用すれば、保証人がいなくても賃貸契約は可能です。最近では、保証人を用意できない入居希望者が増えてきた背景から、岡山市内でも「保証会社の利用を前提とした物件」が増加しています。
◆保証人なしでも契約できる物件のタイプとは?
「保証人なしで契約できる物件」には、大きく分けて以下の2タイプがあります。
保証会社の利用が必須の物件
最初から「保証人不要」となっており、所定の保証会社との契約が必須条件となっています。保証会社の審査に通れば、そのまま契約に進めます。保証人または保証会社のどちらかを選べる物件
保証人を立てられない方は、保証会社の利用を選択することで契約が可能です。どちらか一方を選べる柔軟なタイプです。
※いずれにしても、物件ごとの契約条件によって異なるため、事前に不動産会社に確認することが大切です。
◆契約の流れと必要なステップ
入居申込書を提出
家賃や入居者情報などを記入します。保証会社に審査を申し込む
本人確認書類や収入証明などを提出し、保証会社の審査を受けます。審査通過後、契約手続きへ進む
◆保証料や更新料に注意!費用の目安
保証会社の利用には、以下のような費用が発生します。
初回保証料:家賃の30〜100%が相場(例:家賃6万円なら約1.8万〜6万円)
更新料:年に1回、1万円前後が必要なケースもあります(プランによっては無料)
保証会社とは?仕組みとメリット・デメリットを解説

簡単に言えば、家賃支払いを保証してくれる民間のサービス会社です。
◆保証会社の仕組みと役割
入居者が家賃を支払えなかった場合、保証会社が大家さんに立て替え払いを行います。その後、入居者に対して立て替え分の支払いを請求するという流れです。
つまり、「支払いを保証する」という役割において、保証会社は保証人の代わりになる存在と言えます。
◆保証会社を利用するメリット
保証人が不要なので、家族や親せきに頼らずに契約できる
審査のスピードが早い(即日〜数日で結果が出ることも)
大家さんにも安心感があり、スムーズに契約が進みやすい
◆保証会社を利用するデメリット
初期費用がかかる(保証料は家賃の30〜100%程度が相場)
毎年更新料が発生する場合がある(1万円前後など)
収入や職業などにより、保証会社の審査に落ちることもある
保証会社の利用には費用負担があるものの、保証人を立てられない方にとっては心強い選択肢です。最近では、学生や新社会人、一人暮らしの高齢者の契約にも広く活用されています。
>>保証会社に関する詳細な記事はこちらをチェック
保証人なし物件の探し方と選び方

◆不動産会社への相談時に伝えるポイント
→ 後楽不動産では、初回相談時にこの旨を伝えていただければ、条件に合う物件をご紹介できます。
◆賃貸検索サイトの活用法
→ 表示された物件でも、念のため不動産会社に契約条件の確認をするのがおすすめです。
◆岡山市内で保証会社対応が多い物件の特徴
学生向け・単身者向け物件(1K・ワンルームなど)
→ 岡山大学、就実大学、岡山理科大学などの周辺エリアを中心に、学生の入居を想定した物件が多く、保証会社の導入率も高めです。新築・築浅のアパート
→ 建築段階から保証会社の利用を前提として設計・運用されていることが多く、入居審査もスムーズに進めやすい傾向があります。法人契約が多い物件(会社員・転勤者向け)→ 転勤や異動が多い社会人に向けた物件では、会社を通さず保証会社を活用するケースが一般化しており、契約の柔軟性が高いのが特徴です。
保証会社の審査に通らなかった場合の対処法

◆家族以外の人に保証人を依頼する
保証会社が使えない場合でも、信頼できる第三者に保証人をお願いするという方法があります。
保証人は原則として親族が望ましいとされていますが、事情によっては以下のような人が認められることもあります。
長年の友人
勤務先の上司や先輩
知人の会社経営者(収入証明を出せる人)
→ 不動産会社を通じて、オーナーや管理会社に相談することが必要です。
◆自治体やNPOの保証支援制度を活用する
地域によっては、保証人がいない方のために支援制度を提供しているNPO法人や自治体もあります。たとえば:
生活困窮者や高齢者向けの住宅支援事業(岡山市など)
学生支援機構や大学独自の保証制度
福祉法人が提供する住まい支援サービス
◆福祉制度の利用で住まいを確保する
もし収入や生活状況が厳しい場合は、公的な福祉制度を活用するという選択肢もあります。
生活保護を受給している方:住宅扶助を受けての賃貸契約が可能(保証人不要の物件を紹介されることも)
ひとり親家庭(母子・父子家庭):家賃補助制度や住宅支援が受けられる場合あり
→ 役所の福祉窓口での相談が必要です。不動産会社と連携して進めることも可能です。
まとめ
保証人がいないからといって、賃貸契約をあきらめる必要はありません。保証会社の活用や、物件選びの工夫によって、多くの方がスムーズに契約を進められるようになっています。
初めての部屋探しで不安を感じる方も、まずは信頼できる不動産会社に相談してみてくださいね。
岡山市内での賃貸契約や物件選びについて、後楽不動産では丁寧にサポートしております。お気軽にお問い合わせください!